ALPINE BERLINETTE A110 History
アルピーヌ A110 ベルリネッタ ヒストリー |
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1963年にアルピーヌA110は誕生する。
デザインはA108ツールドフランスの前半分はそのまま、後ろのボディーを変更。その特徴的なデザインは1600SXの生産が終わる77年まで同じ形状で生産された。さて、A108からそのデザイン以上に変更になったのがシャシーやエンジン、そして補記類のレイアウトである。これはA108のべース車がルノー・ドゥフィーヌだったのに対しA110はルノー8を使用したためである。 中央を走る太い鉄チューブはA108と同じだが、前後のシャシー、足回りはR-8を利用。4CV、ドゥフィーヌと続く戦後のルノーの形を強化した物である。大きく違うのは後部のレイアウト。A110はR8と同じくラジエターが最後部に位置される。それ以前のルノーのラジエター位置はミッションの上、ドアの後ろから外気を取り入れていたのだが、A110からは後ろ上部から外気を入れて、ラジエター後ろからエンジンに風を入れる。そのためA108の特徴的な後ろのグリルがなくなり、スッキリとしたデザインになった。これらの変更により、A110はデザインのみならず、性能も向上した。 その後さまざまな変更を繰り返し1977年に生産が終わるまで、その時代のトップクラスの性能を維持し続けるのである。 1300及び1600ゴルディーニ・エンジン搭載と、73年に登場するA310のリヤ・サスペンションを使ったSC,SIがもっとも大きな変更である。また、もっとも生産量が多かったのが1300VC(V85)で、これは価格と性能のバランスが良かったからと言ってもよいだろう。A110がこれほど長い期間、作り続けることができたのは、この1300VCがアルピーヌ社の経営を支えていたからである。 以下はそのヴァージョンの変遷である
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