アルピーヌ パッション 完全アルピーヌ・ガイド
ジャンマリー・エベル

べルリネッタのパーツから最近の車種まで、
印象に残る部品は
空で部品番号をいえる

 1969年からアルピーヌとの付き合いが始まります。
私もディエップに住んでいたし、
この港町にある大きな会社といえばアルピーヌだけでした。
スポーティな車も好きだったからね。

 最初は部品の梱包の係。
その後、部品管理の仕事について、
今では管理だけでなく、部品の調達を含め
納入業者との交渉なども一手に引きうけています。
基本的には、アルピーヌで売った車の専用部品
(ルノーとの共通部品を除く)を
アフターサービスとしてお客様に供給する仕事です。

 でも、ClioV6(フェイズ2)に関しては、そのほぼすべての部品について、
納入業者との交渉や部品調達をしていたので、
その間は休みも取れませんでした。

 現在、アルピーヌは工場とアフターサービス部門の2つに分かれています。
ひとつは、新車を生産するための工場。
そしてもうひとつは、部品をストックして発送するための工場です。
このアフターサービス部門は部品のみではなく、パーツリストの制作や、
コマーシャルに用いられるポスターや資料の制作までも手がけています。
ポスターや資料は自社の印刷所で作っているんですよ。
またコンペティションの部品サービスとしての供給として、
サーキットやラリーにも参加しています。

 仕事は好きですね。
ベルリネッタのパーツから最近の車種まで、印象に残る部品は
空で部品番号をいえるくらいです。
今はもう、アルピーヌベルリネッタを扱ったことのある人は、
ごくわずかしか残っていません。ちょっと寂しいけど。
ストレスもあって、大変なときもありますが
毎日いろいろなことがあって、飽きることがありません。

 今日のアルピーヌのイベントはボランティアの休日出勤ですが、
自ら名乗りをあげて参加しました。
報酬として会社からAマークのスポーツバッグをもらいましたけど(笑)。

 今乗っているのは、V6ターボのミルミールです。
ベルリネッタは、欲しくないといえばウソになるけど
高いからねー(笑)。  
それに維持がたいへんだというのは、職業柄良くわかってるし。
次に買うとしたら、やっぱりClioV6の新しいのがいいですね。
本当にフェイズ2はいい車ですよ。


profile: デュエップ出身。
アルピーヌデュエップ工場設立当時からの数少ない社員。
現在、アフターサービスの部品部門チーフ。

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